概要
Kindleをご存知でしょうか?この記事にたどり着く方々なら知っている方も多いのではないでしょうか。Amazonが提供しているサービスで、電子書籍を読む事ができるプラットフォームです。このKindleですが、電子書籍のプラットフォームのため「出版」のハードルがかなり低いです。Amazonのサイトから本のデータをアップロードし、いくつかの必要事項を入力するだけで、名がない個人であっても出版できます。
もちろん出版者にはKindleからロイヤリティが支払われます。詳細は後述しますが、出品時にロイヤリティの支払い種類を選択できます。電子書籍が購入された際値段の70%を貰えたり、Kindle Unlimites(読み放題サービス)にも出版し、1ページ読まれる毎にロイヤリティを貰うこともできます。つまり、個人であっても副業であってもKIndleに出版して、ロイヤリティを稼ぐことができるということです。
出版するには本のデータ、つまり「執筆」が必要です。出版行為自体はハードルが低いのですが、この執筆が大変なのでそう簡単には出版はできません。そこでChatGPTに代わりに執筆させることで「執筆」のハードルすら下げて、簡単に出版してしまおうというのが狙いです。本記事ではその手順を詳細に解説します。
動画での解説もありますので、併せてご覧いただければと思います。
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手順
それでは、ChatGPT×Kindleで稼ぐ手順を詳細に解説していきます。
大きな流れは以下の通りです。
ChatGPTで本を執筆
↓
Googleドキュメントに転記
↓
表紙作成
↓
Kindleに入稿
なお、本手順は「全て初めてやる」方向けのため、各サービスのアカウント登録から詳細に手順を記載しております。そのため、既にアカウントをお持ちの方は、適宜読み飛ばしていただければと思います。
ChatGPTで本を執筆
まずは「書きたい本のテーマ」を決めます。
そこまで深く考える必要はありません。
本手順では「副業 自己啓発」をテーマとして、解説を進めることとします。
ChatGPTを開きます。
「ChatGPT」と検索して一番上に出てくる公式サイトをクリックします。
「Sign up」を選択してください。
※既にChatGPTに登録済みの方は「Log in」を選択してください。
「Email address」もしくはその他アカウントを使って登録を行います。
登録が完了したら改めて「Log in」します。
以下の文章を入力し「Enter」を押します。
(自分で決めたテーマ) というテーマの本のタイトルを、ユーザ訴求を最大限に考慮して10個考えて。
提案してくれたタイトルからピンとくるものを選びます。
※ピンとくるものがなければ「もう10個教えて」と頼みましょう。
次は、章の構成決めです。
次の文章を入力し「Enter」を押します。
「(本のタイトル)」の章を5個考えて。なお、前後の文章の繋がりとユーザ訴求を最大限に考慮すること。また、章名のみ提示すること。
次はサブセクション決めです。
以下の文章を入力し「Enter」を押します。
各章につき、3個のサブセクションを考えて。なお、前後の文章の繋がりとユーザ訴求を最大限に考慮すること。また、サブセクション名のみ提示すること。
※先程の章について記憶してくれているため「各章」という表現で問題ないです。
なお、章、サブセクションで指定する個数は、任意のもので構いません。
ただ、あまりに少なすぎるとAmazonの審査に通らない恐れがありますので、ご注意ください。
私は上記の個数で審査に通りました。
次はいよいよ本文を作成していきます。
ChatGPTに戻り、以下の2つの文章を1セットとし、サブセクションの数だけセットを実行します。
「(章名)・(サブセクション名)」の本文を1000文字で考えて。なお、専門用語は一切用いずに考えること。また、手法を提示する際は、そのやり方を詳細に記載すること。そして最初の500文字をまず教えて。なお、文の繋がりを最大限に考慮し、可能な限り詳細に書くこと。
続きを教えて。
私の場合は章が5個。その章に紐づくサブセクションが3個ずつあるので、合計15回セット聞きます。
次に「まえがき」「あとがき」「概要」を作成していきます。
※「概要」については、本文ではなく、Kindle出版時に使います。
以下の文章を入力し「Enter」を押します。
「(本のタイトル)」のまえがきを教えて
以下の文章を入力し「Enter」を押します。
「(本のタイトル)」のあとがきを教えて
「(本のタイトル)」の概要を教えて
これでChatGPTでの本文執筆は完了です。続いてこれらの文章をGoogleドキュメントに転記していきます。
※まだChatGPTは使いますので、閉じずにそのままにしておいてください。
Googleドキュメントに転記
次に「Googleドキュメント」に文章を転記していきます。
まずはGoogleのブラウザを開き、右上の●が9個のマークを選択します。
ポップアップの中から「ドキュメント」を選択します。
「新しいドキュメントを作成」>「空白」を選択します。
タイトルを入力します。
入力したタイトルを選択し、「標準テキス…」>「見出し1」を選択します。
著者名を入力します。なお、ペンネームで(本名でなくても)構いません。
※タイトル・著者名は実際の電子書籍の1ページ目(表紙の次)に表示されるもので、完成版は以下のようなイメージです。
ここから先は本文を貼り付けていきます。
文章で表すより動画をご覧頂いたほうが確実に分かりやすいので、以下動画の12:10~17:40を御覧ください。
【副業】ChatGPTを活用してKindle出版をする方法【すべての作業を見せます】
これでGoogleドキュメントの文章が完成しました。
あとは、ファイル変換をして本章は終了です。
「ファイル」>「ダウンロード」>「EPUB publication(.epub)」を選択します。
ダウンロードしたファイルは後ほど使用します。
表紙作成
まずは、Canvaを開きます。
「Canva」と検索して一番上に出てくる公式サイトをクリックします。
「無料で登録する」をクリックします。
※登録済みの方は「ログイン」してください。
自身の好きな方法でアカウント登録を行います。
※私は楽なのでGoogleアカウントで登録しております。
利用目的は「個人」を選択します。
「後で」を選択します。
※前提として、canvaは無料版と有料版があります。有料版だと機能がより豊富ですが、無料版でも問題なく使えるレベルです。そのため、「後で」を選択して良いと思います。「無料トライアルを開始」を選択すると、有料版の登録となるので注意してください。
右上の「デザインを作成」>「カスタムサイズ」をクリックします。
幅「1600」高さ「2560」と入力し「新しいデザインを作成」をクリックします。
ここからはクリエイティブな作業で、AIの力を使いません。
自身の本のテーマにあった表紙を作成します。
canvaはかなり直感的に使えるツールのため、5~10分いじっていればなんとなく使い方がわかると思うので、あえて詳細な使い方の解説はしません。逆に混乱を招くと思われるので。
参考までに私は以下のような表紙を作成しました。
ちなみに、下部の帯部分は「素材」>「四角」から四角のオブジェクトを重ね、色を変えることで表現しております。
とにかく初めての方でも少しいじっていると使い方が分かってくると思うので、少し試行錯誤してみてください。
表紙が完成したら画像としてダウンロードします。
画面上部から「共有」>「ダウンロード」を選択します。
「ファイルの種類」を「JPG」に変え、「ダウンロード」をクリックします。
これで表紙の作成は完了です。
Kindleに入稿
ここまでの手順を進めると、本のデータと表紙のデータが揃っていると思います。それらのデータをKindleに入稿すると、いよいよ本の完成です。
まずは、Kindle ダイレクトパブリッシングを開きます。
「kindle 出版」と検索して一番上に出てくる公式サイトをクリックします。
画面右側の「サインイン」もしくは「サインアップ」を選択します。
通常のAmazonアカウントをお持ちの方は、そのままそのアカウントで「サインイン」することができます。
サインインが完了したらTOPページの「+電子書籍まあたは有料マンガ」を選択します。
本の詳細を登録していきます。各項目を埋めて「保存して続行」を選択します。
入力時に少し迷いそうなところをいくつかピックアップして解説します。
・基本的に(オプション)と記載されている項目は記入しなくてよいです。
・「内容紹介」については、先述の手順で生成した「本の概要」を入力します。
・「出版に関して必要な権利」は「私は著作権者であり・・」を選択します。
・「主なマーケットプレイス」は「Amazon.co.jp」(日本)を選択します。
次にKindle本のコンテンツを登録します。
ここで先述の手順で作成した表紙(JPGファイル)と本のデータ(epubファイル)をアップロードします。
アップロードが完了したら「保存して続行」を選択します。
最後にKindle本の価格設定を行います。
入力時に少し迷いそうなところをいくつかピックアップして解説します。
・「KDPセレクトに本を登録する」はチェックを入れたほうがよいと思います。登録することでKindleのサブスクリプションサービスの読み放題に本が出品されます。そうすると読まれたページごとにロイヤリティを受け取ることができます。いきなり本を購入してもらうのはハードルが高いため、登録することをおすすめします。もし内容に自身があれば、必ずしも登録する必要はないと思います。
・ロイヤリティプランは「70%」を選択します。そうすることで本が購入された際、販売額の70%がロイヤリティとして支払われます。
最後に「Kindle本を出版」をクリックして出版の手順が全て完了です。
以下のようにTOPページの下部に出品した本が表示されるようになっています。
Amazonによる審査が完了したら本当に出品が完了します。
審査中は「レビュー中」と表示されます。
私の場合、約半日くらで審査が終わり、ステータスが「販売中」になりました。
後は誰かに本を読んでもらい、ロイヤリティが入るのを待つだけです。
さいごに
以上、ChatGPTを活用してKindle出版する手順でした。本手順は本当に基本的なやり方の解説をしました。そのため、途中のChatGPTに本を書いてもらうための命令文等、ご自身で創意工夫の余地は十分にあると思います。出品に慣れてきたら色々な方法を試してみるのも良いと思います。また、逆にChatGPTには章の構成のみ考えてもらい、本当のご自身の生きた経験を執筆するのも良いと思います。あくまでChatGPTは「便利ツール」に過ぎないので。
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